寝違え

寝違えの痛みは強いものから軽度なものまで多くの方々経験されたことがある痛みだと思います。

寝違えになってしまった時のために、どうすればいいかを覚えておきましょう。
●寝違えの原因
まずは寝違えがどうして起きるのでしょうか。
就寝時に首が過度に反り返った姿勢や一方向に筋肉が伸ばされた姿勢で長時間体制を変えない状態から、起床時に急に首や肩を動かした時に寝違えが発症します。
普段身体元気な時は不自然な姿勢で寝ていると無意識に寝返りをうって体制を変えるのですが、身体が疲れすぎていたり、お酒を飲み過ぎて寝ると首や肩にストレスをかけたまま寝てしまい寝違えが発症してしまいます。

●そのままほおっておいて治るの?

結論から言うとそのまま放置しても痛みは取れていきます。
しかし、痛みが取れても首の可動域が左右比べてみると制限が残ることがほとんどです。
可動域の狭い状態で日常生活を送っていると筋肉を正常に動かすことができなくなり、血流が悪くなり筋肉や関節の状態が悪くなっていき、また、寝違いを起こしやすくなります。
寝違えを起こしやすい人、痛みが取れても可動域に制限を感じる人は、一度検査と治療を受けることをお勧めします。
●寝違えた時の治し方

 

寝違えてしまった時は、患部を安静にするのが一番です。痛みが出る方向に動かさないことで、患部を安静にすることができます。
次に患者様にもよく聞かれるのですが、痛い時は冷やした方が良いのか、温めた方が良いのかですが発症時は炎症期になりますので冷やしてください。
冷やす時は、ビニール袋に氷水を入れたものや、保冷剤をタオルで包んだものを患部に当てて冷やしましょう。
二日ほどで痛みが引いてきたら患部周辺の血流を良くするために温めましょう。
●寝違えた時やってはいけないこと

 

発症当初は患部を過剰に動かしたり、患部をマッサージしたり、温めることは避けましょう。
●枕・マットが合わない

 

よく枕やマットレスが合わないから首や肩が痛くなるかと聞かれることもありますが、確かに枕が高すぎたり低すぎたり、マットレスが柔らかすぎたり硬すぎたりすることも考えられます。
身体が疲れすぎると筋肉の緊張がとれない状態が続き枕やマットレスが合わなくなっていきます。
そうならないために適度な運動やストレッチ、マッサージを受けるなど体の状態を良くすることで痛い思いをせずにすみます。
●ツボを使った緩和法
〈落枕〉らくちん
  手の甲側、人差し指と中指の付け根から1センチほど下に下がった部分にある。
  親指と人差し指で挟むように強めに刺激する。
  落枕とは枕から頭が落ちて首を痛めたところからきているそうです。
〈天宗〉てんそう
  肩甲骨の中央付近でボールなどでコロコロするとツーンと響く感じのする場所です。
 
これらのツボを使って痛みを軽減させたり、関節の可動域を広げたりすることができます